memo: 障害の分類(整備中)(平成29年度(2017年度)障害のある学生の修学支援に関する実態調査 調査の手引きより)
https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/chosa_kenkyu/chosa/2017.html
(以下,転載)
障害について
【視覚障害】
- 盲……
- 視覚による教育が不可能又は著しく困難で、主として触覚及び聴覚など、視覚以外の感覚を利用しての教育が必要な程度
- 弱視……
- 視覚による教育は可能であるが、文字の拡大など教育上特別の配慮が必要な程度(視野障害や、明るいところがまぶしく感じる羞明や暗いところが見えにくい夜盲等の明暗順応の障害を含む)
- ※色覚異常、片目の失明については、「その他の障害」に計上し、診断名欄にその旨(色覚異常、片目の失明)を記入する。
【聴覚・言語障害】
- 聾……
- 両耳の聴力損失 60 デシベル以上、又は補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが不可能、又は著しく困難な程度
- 難聴……
- 両耳の聴力損失 60 デシベル未満、又は補聴器を使用すれば通常の話声を解することが可能な程度
- 言語障害のみ……
- 発声、発語に関する機能障害(構音障害、音声障害、流暢性の障害、言語発達遅滞、口蓋裂)
【肢体不自由】
- 上肢機能障害……
- 腕、手、指および各関節に関する機能障害
- 下肢機能障害……
- 脚、足指および各関節に関する機能障害
- 上下肢機能障害……
- 上肢、下肢の両方に関する機能障害
- 他の機能障害……
- 体幹(胴体)に関する機能障害、体幹と上肢の機能障害、体幹と下肢の機能障害、体幹と上下肢の機能障害および運動の障害
【病弱・虚弱】「学校教育法施行令 障害の程度」における「病弱者」に該当する者を指す。
- 内部障害等(※1)……
- 心臓機能障害、じん臓機能障害、呼吸器機能障害、ぼうこう又
は直腸の機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害、
肝臓機能障害及び神経疾患、悪性新生物その他の疾患の状態が継続して医療又は
生活規制を必要とする程度のもので、医師の診断書がある者
※1:「身体障害者障害程度等級表」または「小児慢性特定疾患」に該当する者 - 他の慢性疾患(※2)……
- 身体虚弱の状態が継続して生活規制を必要とする程度のもの
で、医師の診断書がある者 又は、健康診断等において上記の障害があることが
明らかになった者(てんかん、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラ
キシー等で、身体虚弱の状態が継続して生活規制を必要とする者はここに計上す
る)
※2:これに当てはまらない疾患等については、「その他の障害」に計上する。
【重複】以下の通り、障害が重複している者
○2つの身体障害の重複
視覚障害と聴覚・言語障害、視覚障害と肢体不自由、視覚障害と病弱・虚弱、聴覚・言語障害と肢体不自由、聴覚・言語障害と病弱・虚弱、肢体不自由と病弱・虚弱
○3つ以上の身体障害の重複
視覚障害と聴覚・言語障害と肢体不自由、視覚障害と聴覚・言語障害と病弱・虚弱、視覚障害と肢体不自由と病弱・虚弱、聴覚・言語障害と肢体不自由と病弱・虚弱、視覚障害と聴覚・言語障害と肢体不自由と病弱・虚弱
【発達障害(診断書有)】発達障害に関する医師の診断書がある者
- SLD……
- 限局性学習症/限局性学習障害(旧LD:学習障害)
- ADHD……
- 注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害(旧注意欠陥/多動性障害)
- ASD……
- 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(旧高機能自閉症等:高機能自閉症及びアスペルガー症候群)
- 発達障害の重複……
- 上記の3つのいずれかが重複している者
【精神障害】以下の疾患が継続して医療または生活規制を必要とする程度のもので、医師の診断書がある者 又は、健康診断等において下記の障害があることが明らかになった者
- 統合失調症等……
- 統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害(ICD-10 F20-F29 に該当する疾患)
- 気分障害……
- 躁病エピソード、双極性感情障害、うつ病エピソード、反復性うつ病性障害、持続性気分(感情)障害等(ICD-10 F30-F39 に該当する疾患)
- 神経症性障害等……
- 不安障害、強迫性障害(強迫神経症)、重度ストレスへの反応及び適応障害、解離性(転換性)障害、身体表現性障害、神経衰弱等(ICD-10 F40-F48に該当する疾患)
- 摂食障害、睡眠障害等……
- 摂食障害、睡眠障害、依存を生じない物質の乱用等(ICD-10F50-F59 に該当する疾患)
※ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群はここに計上する。 - 他の精神障害……
- 上記に当てはまらない精神障害。高次脳機能障害、依存症候群、人格障害、トゥレット症候群、性別違和(性同一性障害)、緘黙症、知的障害、診断名が確定していない抑うつ状態等。
【その他の障害】視覚障害、聴覚・言語障害、肢体不自由、病弱・虚弱、重複、発達障害及び精神障害に該当しない障害があり、医師の診断書がある者 又は、健康診断等において上記の障害があることが明らかになった者
【発達障害(診断書無・配慮有)】発達障害であるとの医師の診断書はないが、発達障害があることが推察されることにより、学校が何らかの支援(教育上の配慮等)を行なっている者
- ※何らかの支援(教育上の配慮等)とは、学内の組織、部署等の業務として行なっているもので、一部の教職員が個人的に行なっているものは含まない。
- SLD……
- 限局性学習症/限局性学習障害(旧LD:学習障害)
- ADHD……
- 注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害(旧注意欠陥/多動性障害)
- ASD……
- 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(旧高機能自閉症等:高機能自閉症及びアスペルガー症候群)
- 区分不明……
- 上記の3つのいずれに該当するか不明の者
※ICD は世界保健機関による疾病及び関連保健問題の国際統計分類で、国際的に広く用いられている統計分類基準です。平成 29 年 9 月 1 日時点での最新版が ICD-10 となります。
(転載,以上)